株式会社エス・エス・アイ 出版事業部

水平思考の世界

表紙:水平思考の世界

水平思考の世界

エドワード・デボノ (著) 藤島みさ子 (翻訳)
出版年月日
2015年10月30日
ISBN
978-4-87771-337-9
版型・ページ数
46版・270ページ
定価
本体価格:1500円+税
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「驚くほど単純な解決策が突如として明らかになるまでは、とても解決不能とおもわれるような問題に遭遇した経験は誰にでもあるものだ。
そのような解決策は、いったん思いついてしまえばあまりに当たり前すぎて、思いつくのになぜそれほど苦労したのか理解できないほどだ。」(本文より)

不安定な「時代の転換期」を生き抜く、最強の思考法!

どんな問題も解決
創造性を発揮する
ただひとつの考え方

■成功者の共通点

お金や名声を手にした成功者たち――たとえばヘンリー・フォードやスティーブ・ジョブズなど――には、ある共通点があります。
それは、「画期的なアイデアを思いついた」という点です。

例えば、ヘンリー・フォードは「人ではなく車を動かす」という新しい自動車の生産方式を編み出したことで生産コストを劇的に減らし、自動車の価格を下げて大衆化をもたらしました。
また、スティーブ・ジョブズは既存の携帯電話とは全く異なるコンセプト「手の中に納まるコンピュータ」という概念をスマートフォンという形で実現させ、私たちの生活を一変させたのです。

上記2人の例は、端的でわかりやすいものです。
しかし、たとえ客観的には見えなくても、企業経営者や敏腕セールスパーソン、名監督、芸術家など、その世界で地位を築き上げた人物は、「ライバルたちが思いつかなかった発想」を実践してきたのです。

ではなぜ、そうした画期的な発想ができる人と、できない人がいるのでしょうか?
それは、生まれつき持った才能に左右されてしまうのでしょうか?

そんなことはありません。
私たちは誰でも、世界を変えるアイデアを生み出すことができます。
ただ、それにはちょっとした考え方のコツがあるのです。
それを紐解く重要なキーワードこそ、「水平思考」なのです。

■これからの時代に求められる水平思考

水平思考の発案者である本書の著者、エドワード・デボノ博士は、人間の思考を2つに大別しました。
それが「垂直思考」と「水平思考」です。

垂直思考とは、もっと身近な言葉に言い換えると「論理的思考(ロジカルシンキング)」です。
これは物事を順序だてて整理し、因果関係を明らかにするときなどに有用な考え方といえるでしょう。

ただ、現在においては、こうしたロジカルシンキングの役割はコンピュータに取って代わられつつあります。
効率性を追求するなら、人間が作業するよりも、コンピュータのほうが早く情報を整理し、論理だてることができるからです。
実際、人工知能(AI)の技術発展は驚くべき速さで薦められており、将来的には少なからぬ職種がコンピュータに取って代わられるという予測もあります。

すなわち、これからの時代に最も重視されるのは、論理的思考能力ではないということです。
その代わりに重視されるのが、水平思考(ラテラルシンキング)です。

水平思考は、垂直思考とは全く異なる方法で物事を結びつけ、新しい関係性を作り上げるための考え方です。
たとえば、物事の関係性を逆転させたり、論理的に考えれば全く関係ない事柄を結びつけて新しい価値や使い道を見つけたりします。
これは、人工知能でもなかなかできるものではありません。

だからこそ、この水平思考能力をどれだけ鍛えているかどうかが、これからの時代において個々人の価値を決める大きな要因の一つになるのです。

■水平思考とは?

水平思考は私たちになじみがある論理性とは距離がある考え方なので、最初のうちはなかなか理解しにくいかもしれません。

水平思考には、例えば次のような特長があります。

・失敗を歓迎する
・とりあえずやってみる
・視点を変える
・物事を細分化する
・順番を入れ替える
・再定義する
・論理的に考えると間違っているように見えることがある

くわしくは本書で読んでいただければより深く理解していただけると思いますが、とにかく大切なのは「既存の常識や価値観をゼロベースに戻して考える」という部分です。

私たちは多くの場合、無意識のうちに世の中の常識に支配されてしまっています。
その常識に縛られたままでは、画期的なアイデアが生まれるはずもありません。
水平思考は世間の常識から一度離れ、すべての物事を自由に構築しなおすことで、新しい組み合わせを発見する方法論といっても良いでしょう。

■水平思考ができない人は、騙されやすい

水平思考は単に画期的なアイデアを出すのに役立つだけではありません。
じつは、水平思考ができる人は、他者とのコミュニケーションにおいても、優位性を得ることができるのです。

垂直思考しかできない人は、端的に言えば、人に騙されやすかったり、丸め込まれやすくなります。
なぜなら、こうした人々は常識に囚われ、ロジック(理屈)さえ通っていれば、相手の言葉に納得したり、信じてしまうことが多いからです。

なにより、垂直思考しかできない人の意思決定や行動原理は、非常に推測しやすいものになります。
つまり、それだけ他人にとって操りやすい人間であるということなのです。

水平思考を身につけると、例え相手が完璧に論理武装できても、それだけでは相手の言葉を信じなくなります。
視点をさまざまに移動させられるということは、相手がどのような意図を持って自分に接触しているのかを推測し、言葉の裏を読むことができるようになるからです。

■水平思考は誰でも身につけられる

最初にお話したように、発想力は生まれつきの才能ではなく、技術です。
つまり、誰でも練習すれば身につけることができるのです。

本書では水平思考の解説に加え、図形を使った水平思考能力を高めるトレーニングも収録されています。
水平思考はそのコツを繰り返し実践することで、自然とあなたの考え方を変えていくのです。

もし、あなたが自分の思考能力をさらにアップグレードさせたいと考えているのなら、ぜひ、水平思考を磨いてください。
水平思考は、決して小難しいものではありません。
実践を繰り返すことが、とにかく重要なのです。

ぜひ、本書であなたも、これからの時代を生き抜く武器・水平思考を自らのものにしてください。

目次

はじめに

いまこそ、誰もが水平思考を求められる時代

プロローグ

ロジカルシンキングの限界を軽々と乗り越える水平思考

第1章

人生には、水平思考でしか解決できない問題がある
垂直思考と水平思考
視点を変えれば、限界こそが強みとなる
水平思考が目指すのは「大発見の瞬間」

第2章

誰にでも入手可能な既成の概念を、新しいやり方で見つめなおす
専門知識によって新しいアイデアを思いつくわけではない
テクノロジー自体が、新しいアイデアを生むわけではない

第3章

新しいアイデアと既存のアイデアの複雑な関係
教育は伝達的ではあるが創造的とはいえない
規制のアイデアによる支配の影響力
支配的アイデアの影響から逃れるには?
間違えることに喜びを見出す

第4章

水平思考の資格トレーニング

第5章

言葉の硬直性が、ものの見方の硬直性につながる
ものの見方を少し変えるだけで、結果が大きく変わる
言葉や名前がつくと、見方が固定されてしまう
視覚的イメージでものを考える
水平思考はあらゆる問題に有効である
改善の余地は必ずある
コロンブスの卵
関係を意識的にひっくり返してみる

第6章

新しいアイデアを生む最大の障害
アドレナリンの発見は、一つの間違った考えがきっかけ
垂直志向の弱点
垂直思考をする人は、物事を永遠に分類し続ける
新しいアイデアは、論理的に矛盾しているようにみえることがある
新しいアイデアは、ひとりでに熟成していく
発明家たちは、外野の論理的な判断に負けなかった

第7章

偶然を味方につけた発明家たち
偉大なる偶然
「遊び」の重要性
気になるものは何でも試してみる
科学者が好きな言葉、セレンディピティ
脳は、行き当たりばったりが理想的
重要なのは、いつでも偶然を活かせる状態にあること
必ず何らかのアイデアが生まれると確信する

第8章

水平思考の活用例
「~が不可欠」という考えから抜け出す
それまでに得た成果のすべてを捨て去る
何かを意識的に取り上げて待つ
一つの物をただ眺めて、アイデアを発展させてみる
身の回りのものからヒントを得る

第9章

垂直思考をする人は、他人に利用されやすい
詐欺師がいなくならない理由
動機を操作する
ユーモアと水平思考

第10章

水平思考の可能性は無限
水平思考は、研究開発から経費節減まで役に立つ
アイデアを生み出す基本的要素は身近に存在している
部外者の視点
あなたはアイデアマンか、実行者か
水平思考をする人が役立つ状況と環境

著者について

エドワード・デボノ
世界最古の権威ある国際的奨学金制度、ローズ奨学生に選ばれてオックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジで学ぶ。また、ケンブリッジ大学、マルタ大学から医学博士号を取得。これまでにオックスフォード大学、ロンドン大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学などで研究活動に携わる。1967年、今日では一般的に用いられる「水平思考」という言葉を考案した。
デボノの名は世界中の数百万人もの人々にとって、創造性と新たな思考法のシンボルとなった。彼の著作は現在34カ国語に翻訳されており、ノーベル賞受賞者や世界的指導者からも助言を求められている。

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