
伸びる30代は、20代の頃より叱られる
千田琢哉 (著)
- ■ 出版年月日
- 2010年10月02日
- ■ ISBN
- 978-4-87771-268-6
- ■ 版型・ページ数
- 四六判・並製・182ページ
- ■ 定価
- 本体1300円(+税)
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20代は、とにかくよく叱られた。伸びる30代は、ますます叱られる。
致命的な挫折を経験しなければ、30代を生きたことにならない。
内容紹介(プロローグより)
企業コンサルタントとして、数多くのエグゼクティブと仕事をしてきて、意外な共通点があることに気づかされた。
現在大活躍しているエグゼクティブたちは、エリート街道まっしぐらという人はほとんどおらず、みな30代で大きな挫折を経験し、そこから這い上がってきていたのだ。
しかも、その挫折は中途半端なものではない。
左遷された、リストラに遭った、クビになったなどは珍しくもなんともなく、なかには投獄、大病、倒産を経験されたエグゼクティブも枚挙に暇がない。
3300人を超えるエグゼクティブたちと、本音ベースの付き合いをしていくなかで、 それは偶然ではなくて必然であると思わざるを得なかった。
「もうこれでアイツの人生、完全に終わったよな」
「ご愁傷様」
と、傍観者たちにニヤニヤ笑いながら言われるような挫折をした30代は幸運だ。将来、必ずのし上がってくる30代の必要条件だからだ。十分条件は、その挫折から這い上がること。笑う側と笑われる側の立場は、いずれ必ず逆転することになる。
これから羽ばたく30代は、羽ばたくがゆえに必ず致命的な挫折を経験する。大活躍しているエグゼクティブたちは口を揃えて次のセリフを言ったものだ。
「あの時の地獄の経験があったからこそ、いまの自分がある」
もし、あなたにとって致命的な挫折と思えても、挫折を正面から受け止めて解決してしまえば、 10年後には必ず笑い話になる。
死に際にはニコリと笑える。
長期間にわたって真に成功しているエグゼクティブたちは、成果が目に見えて世間の注目を浴びたから成功したのではない。
30代の、まだ名もなく貧しい頃に致命的な挫折からはい上がったときから、すでに成功していたのだ。
あとになって世間から注目されるのは、その結果のおまけでしかない。
仕事に限らず、あらゆる意味で30代は非常に重要な時期だ。
人生の貴重な時期の30代だからこそ、致命的とも思える挫折を経験して、何としてもそこから這い上がっておかなければならない。
せっかく、幸運にも選ばれたあなたが、挫折という貴重な経験を天から与えてもらったにもかかわらず、その場から逃げることだけは避けて欲しい。
もし、そんなぜいたくな人がいたら、冗談ではなく私がその挫折を代わりに譲ってもらいたいくらいだ。
目次
プロローグ 致命的な挫折を経験しなければ、三〇代を生きたことにならない。
第1章 仕事のしかた
第2章 勉強のしかた
第3章 上司との付き合いかた
第4章 部下との付き合いかた
第5章 同期との付き合いかた
第6章 顧客との付き合いかた
第7章 お金の使いかた
エピローグ 三〇代で、先天的な能力と後天的な能力の比重が完全に逆転する
著者情報
千田琢哉(せんだたくや)
次代創造館、代表イノベーション・クリエイター。東北大学教育学部教育学科卒。日系保険会社本部、経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話、コンサルティング業界という人材の流動性が極めて高い環境に自ら身を置くことによって得た事実と培った知恵を活かし、執筆・講演・ビジネスコンサルティングなどの活動を行うとともに、多数の上場企業、商工会議所、TSUTAYAビジネスカレッジ等の研修講師、複数の組織で社外顧問を務める。